1年間の振り返りとして、2014年に読んだ本の中から特に印象深かったものを取り上げてみたい。
野崎まど『know』
野崎まどは、まさに「幻視者」に相応しい書き手だ。今年イチバン衝撃を受けた小説かなあ。面白すぎる。
機本伸司『彼女の狂詩曲』
シリーズも4作目になり、なかなか味わい深いプロットになってきた。早く次回作が出ないかなあ。
村上春樹『女のいない男たち』
相変わらずの巧さ。けど、そろそろガッツリ長編が読みたいなあ。
沢木耕太郎『王の闇』『一瞬の夏(上)』『一瞬の夏(下)』『敗れざる者たち』
2014年から、昔読んだ沢木耕太郎の本を改めて読み返している。中でも、この4冊はスポーツ・ノンフィクションとして完成されていると思う。当時のエントリーも、けっこう気合いを入れて書いた記憶があるのだが、沢木耕太郎の本には、読み手を触発する、そういう熱を持っていると思う。
東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』
批判も結構ある本だが、凄く良い本だと思う。書き手は色々と政治的なことや思想的な狙いがあるのかもしれないが、読み手はもっとシンプルに読んだら良いんじゃないだろうか。書きたいことは当時のエントリー(↓)に書いたので、是非。
清水佑三『逆面接 質問するから騙される』、三谷宏治『経営戦略全史』、岸見一郎+古賀史健『嫌われる勇気』
実用書という括りで3冊。
特に清水佑三『逆面接 質問するから騙される』は、個人的に思い入れもあり、かなりしっかりエントリー(↓)を書いたので、是非。