細谷功『具体と抽象』

具体と抽象

具体と抽象

『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』を書いた人の本。
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「話が合わない」と感じるときは、自分あるいは相手の「抽象化」への意識や能力が低いことが問題になっていることが多い。だから具体論と抽象論を自由に行き来できるよう、抽象への理解を深めてほしい……短い本なので、内容もあえて簡潔にまとめてみた。シンプルだが、わかりやすくて良い本だと思う。

ちなみに、ファシリテーションの技術で「チャンクアップ」「チャンクダウン」という考え方があるのだが、これとよく似た考え方である。なおチャンクアップというのは抽象度を上げるということで、より汎用的な言い回しに言い換えることを指す。逆にチャンクダウンというのは抽象度を下げるということで、例えば……と事例を出すなどして、より具体的に言い換えることを指す。