フランチェスコ・シリロ『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』

ポモドーロ・テクニックの本は以前も手に取った気がするが、感想は書いてなかった。

本書はポモドーロ・テクニックの生みの親が書いた本であり、いわばポモドーロの原点にして集大成の本である。

ポモドーロ・テクニックは、本書で詳述されているが、わたしなりに超ざっくりまとめると以下のようになる。

  1. やるべきことを重要な順にリストアップする
  2. 25分作業して5分休憩するスパン(この25分を1ポモドーロと呼ぶ)で、各タスクにどの程度の時間がかかるかざっと見積もる
  3. ポモドーロの最中は他のこと(メール・電話・部下の指導・部屋の片付けや掃除 等)に気を取られずタスクに集中すると決め、25分間集中→5分休憩を繰り返す
  4. ポモドーロを4回繰り返したあたりで、15〜30分間の休憩を取る
  5. やるべきことを全て終えるか、気力体力集中力の限界を迎えたら、今日1日を振り返るポモドーロを実行して終わる。

ポモドーロが中断した場合どうするかとか、会議がある場合どうするとか、細かな話は色々あるんだが、要するに「自分の集中タイム・頑張るタイムをどれだけ作れるか」という話に近い。非常に示唆に富んでいると言うか、わたしがこれまでやろうとしてきたことをよりシステマチックにしたものである。

最も素晴らしいと思ったのは、ポモドーロは管理がシンプルであることだ。

細かなルールもなく、とにかくシングルタスクで重要なものからやっていけば良いというのは、わたしに合っている。それに予定外の仕事がポモドーロとポモドーロの隙間に入ってくる場合も、時刻ではなく、タイマーで管理するという単純なアイデアで解決していく。

さっきも書いたように元々わたしも近いことをやっていたのだが、ここまで洗練されてはいなかったので、本書に倣ってポモドーロタイマーを実際に買ってみた。

意識的にポモドーロ・テクニックをやってみようと思う。