倉下忠憲『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』

ダラダラと書かれていて非常に読みづらい。昨日、内容の割に文章がダラダラと長い本は嫌だと書いたが、構造化されておらず前からただグダグダ書かれた本も最近は本当に嫌だ。社会人になって構造化を意識するようになったのも影響しているのだろう。この手のハウツー本で構造化されていないのは、個人的には致命的な悪手である。

目次も本当に使いづらい。例えば、目次で「技法18 ラジアル・マップで連想を引き出す 148」という見出しがあって気になったので148ページを開くと、本文には「技法17 着想ノートに思いを書き溜める」と書かれた見出ししかない。見出しは151ページにある。誤植かなと思って他の目次もチェックしたが同様である。まさか全ページに渡ってページの参照関係がイカレているのかと思ってチェックしたのだが、謎解きはこうだ。148ページの後半から151ページまでかけてラジアル・マップの説明があり、その見出しが「最後に」ついているのである。そんなバカな。

他にも、説明の途中でコラムが何十本も挟まれているのだが、これもまた、読書の集中を奪う。章の最後にするか、本文に組み込んでくれないかな。

不真面目に/自由にノートを使うという著者の主張には何となく賛同できるが、本は伝えることが目的だから、相手目線で作ってほしい。