齋藤孝『究極 読書の全技術』

昔、三色ボールペンで読む云々という読書術や情報活用術で一斉を風靡した著者による、読書についての総決算みたいな本。

かなり分厚く色々なことを書かれているが、個人的には、やはり適度に線を引きながら読むことのメリットを最も強く感じた。わたし自身Kindleで本を読むことが増えてあまり線を引く習慣がなくなったのだが、浪人時代に複数の予備校講師の線の引き方などを元に、自分なりの先の引き方を決め、それに基づいて本を読むことでかなりの効果を発揮していた。おそらく10年以上ぶりに思い出したのだが、もう一度線を引いてみようかな。

なお、三色ボールペンにも実は相応の影響を受けている。最も丁寧に線を引いていたときは、齋藤孝の三色ボールペン技法を少々自分なりにアレンジして、「客観的に重要な箇所」「主観的に惹かれた箇所」「わからなかった箇所」に三色でそれぞれ線を引くのと、接続語(接続詞・接続助詞・一部の副詞など文構造を明確化する言葉)を囲うというのをやっていた。もちろん色分け自体はゼッタイのルールではなく、例えば一本しかペンがない場合、客観はエクスクラメーションマークマーク、主観はハートマーク、わからない箇所はクエスチョンマークなど適当にマークしていた。また、難易度が高いものについて全部「わからなかった箇所」として線を引いても意味がないので、わからないなりにテキトーに(否、悪戦苦闘して)線を引くわけだが、後で読み返すと「ナンジャコレ」という線の箇所だったりコメントだったりする。でも、この手の線を引く行為は、結果に意味があるというより、線を引きながら、つまり自分なりに構造化しながら読もうとする行為に意味があるのである。

……といったことを書きながら、自分が最近、いかに線を引く行為をおろそかにしていたのか痛感させられた。

積読している本について、もう一度線を引きながら読んでみよう。