プレゼンなどで「シンプルに話せ」「結論ファースト」といったアドバイスをよく聞くが、いざ試すと上手く行かなかったという経験を持つ方は多いと思う。その理由は幾つかあるが、そもそもなぜ説明をしているのかという、説明の目的がケースバイケースだという事実を、ちゃんと理解していないことが大きいと思う。本書によれば、説明の目的は3つある。
- 相手に理解してもらうための説明
- 相手に動いてもらうための説明
- 相手にできるようになってもらうための説明
これらの目的ごとに適切な説明の仕方は変わってくる筈なのに、十把一絡げに「結論ファースト」だけで説明しても、そりゃ上手くは行かない。
本書では、これらの目的ごとに、全部で(数え間違えていなければ)80もの説明の型を解説している。ひとつひとつはそう大した驚きもないのだが、取り立てて意識していなかったものも多く、ちゃんと読むと凄く発見がある。
良い本。