三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』

主人公は、ガタイが良くて柔道もやっている肉体派の男子大学生だったが、頭の方はそれほどでもなく、特に本は小さい頃のある経験が理由で全くと言って良いほど読めず、就職活動も軒並み上手く行かない。要するに、あまりパッとしない20代前半の青年なのだが、色々あって彼は古書店で働くようになる。その古書店の20代半ばの女主人・栞子は、怪我で入院していて、誰かが本を売りに来たら病院まで行って、栞子に姉付けを頼む――とまあ、そういう構図である。この女主人・栞子は「本さえあれば良い」というタイプの極端に内向的な人間だが、可愛くてスタイルも良く、さらに言うと本に関わることはかなり鋭く、立ちどころに当人が隠している秘密を暴いたり、誰も気づかなかった謎を解いたりするという。

なるほど?

実写ドラマ化されたそうだが、これが剛力彩芽なのは確かにミスキャストだ。

いわゆる日常の謎って奴で、主人公たちが生活する北鎌倉は、少なくとも殺人事件がバンバン起こる米花町のような舞台ではない。シリーズ物なので、この巻で登場したキャラクターも今後また何度か出てくるのかなと。

続きも読んでみようかな。