『シカトリス』@Switch

シカトリス - Switch

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限られた人間に突然「異能」が発現する社会。けれど異能は「ズル」であり、異能は異形であると差別される時代。異能が発現した者は強制的に収容され、外出なども制限され、乱暴狼藉を働く異能を取り締まる警察の特殊組織に配属されて生きていく羽目になる。

主人公は、異能として警察の特殊組織で刑事のようなことをしていたが、恋人が殺害されたことをきっかけに異能のほとんどを失う。したがって特殊組織では働くことができず先生になる。しかしフツーの先生ではない。異能が発現してしまった少年少女は隔離されて特殊な学校に編入されことになるが、その特殊な学校の先生になるのである。この特殊な学校は、警察の特殊組織の養成機関でもあるのだ。


なお異能が発現する者は大抵、大きなトラウマや強いストレスに晒された結果、異能になる。したがって7人の高校1年生は全員、心に深い闇を抱えている。そして異能として心の闇に寄り添いすぎた者は、異常異能と呼ばれる存在になり、まあ簡単に言うと人の心や理性を失って暴走するのである。主人公は、たった7人の生徒を教育する先生 兼 監視役 兼 寮長として、1年間、生徒たちと向き合ってメンタルケアを行い、彼らが異常異能にならないように気を使いながら生活していく。

――ざっとこんな感じだが、まあトリッキーだね。異能という存在は国で厳しく管理されているが、それでも暴走してしまう人や、センサーを逃れて異能になったけど保護・管理されていない人がいたりする。そういう人々を、異能自身が制圧して回っているのだ。しかし制圧する側も深いトラウマを抱えて異常異能に堕ちてしまうリスクを抱えている上、主人公たちが面倒を見る子供たちは、まだ特殊組織の見習いで、めちゃくちゃナーバスでナイーブな存在なのだ。

戦闘システムや育成システムもなかなか尖っており、けっこう面白いと思う。