
- 作者: 田島列島
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/09/22
- メディア: コミック
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「新感覚ボーイミーツガール」と形容されているが、決して前衛的な作品ではない。ゆるい感じやギャグがちょいちょい挟み込まれるあたりが新鮮と言えば新鮮だが、むしろ王道。
ヒロインはふとしたきっかけで、幼い頃に離婚したためにずっと会っていない実の父親が新興宗教団体にいるのではないかと考えて、探偵である主人公の兄に、調査を依頼する。その直後、新興宗教の教祖が資金を持ち逃げして失踪したので探してほしいという依頼も、主人公の兄に寄せられる。そんでもって、失踪した教祖はヒロインの父親である……というところで、物語が動き出す。
持ち逃げ事件の方は主人公の兄(というか正確には性転換したので姉)がずんずん進めていくのだが、ヒロインと実の父の心の交流は、そんなにずんずん進めるわけにも行かず、ゆっくり・ゆったりと進んでいく。ヒロインと主人公の交流も。
良い作品だ。