感想を書けていない漫画を100冊まとめて 第7弾

新しく手に取った作品67冊と、続き物の作品33冊。

村田椰融『妻、小学生になる。』1〜4巻

もっとドタバタした感じをイメージしていたが、けっこうしっかりした物語。いつまで経っても奥さんに依存しっぱなしの父親と娘はどうかと思うが、こうなっちゃうのかな。

西尾雄太『水野と茶山』上下巻

非常に良く出来た青春物語。この漫画家は他の作品もぜひ読んでみたい。

久野田ショウ『一日三食絶対食べたい』全3巻

タイトルから流行りの食漫画なのだと思ったが、そうではなくてキャパオーバーでいっぱいいっぱいの若者の奮闘と家族物語をSF風味で楽しめる漫画。佳品、ということになるのだろうが、わたしは好き。

カツヲ『三ツ星カラーズ』1〜7巻

都会の下町で楽しそうに遊ぶ子供と、それを温かい目で見守る社会の大人を愛でる漫画。良くも悪くも、こういう社会は今時もうないんだよな。なお、今わたしが住んでいる上野が舞台なのも極私的にGOODだ。

オジロマコト『君は放課後インソムニア』2巻

1巻を読んだときは正直あまりピンと来ていなかったが、2巻を読んで面白くなってきた。オジロマコトの手法はあまり変わっていないんだが、なんだろう、単純に学校の天文台の中だけでチマチマやっているのが物語的につまらなかっただけなのかも。

丈『宇崎ちゃんは遊びたい!』4巻

献血ポスターで幸か不幸か話題を集めた作品。この人、なんか作画が安定しない印象があるんだよな。目の形を試行錯誤し過ぎて個人的に違和感があるからでは、と勝手に推察。

天原+masha『異種族レビュアーズ』4巻

これもテレビアニメ化で話題を集めた作品。この手の作品に性を商品にして云々とか女性蔑視的だとかいうケチをつけるポリコレ棒全盛の感想や評論はほんとにクソだと思う。だってこれは、異世界において種族を超えた風俗産業があったら、という思考ゲームから生まれた作品なわけで、男も女も、老いも若きも、あらゆる人々の性が消費されている世の中を描いた寓話なのだ。主人公が異性愛者の男性だから女性を性的に消費することが多いけれど、ほぼ動物だって性的に消費するし、植物だって性的に消費するし、男と男、女と女の性的な消費もある。当然、この世界には女が男を買うという風俗産業もあるだろう。2020年現在の価値観を無理やり当てはめて作品を批判するのは、繰り返すが端的に言ってクソだし、もっというと野暮だ。例えば、夏目漱石の『こころ』を読んで「もっとちゃんと行動すべき、死ぬのは良くない」という感想を抱くだけならまあご自由にどうぞという話なのだが、自殺するような作品は良くない、そのような作品が生まれる社会構造や読み手の意識に問題がある、作者は撤回すべき、と批判を繰り広げるのは実にトンチンカンな話である。しかし、これと全く構造なんだよな。

その他…感想割愛!

澤江ポンプ『パンダ探偵社』1巻、Batta『狐のお嫁ちゃん』1〜5巻、小林俊彦『青の島とねこ一匹』1〜2巻、小堀真『見上げると君は』1巻、一智和智『便利屋斎藤さん、異世界に行く』1〜2巻、一智和智『剥かせて!竜ケ崎さん』1巻、迂闊『日々是平坦』1〜3巻、谷口菜津子『彼女と彼氏の明るい未来』1巻、菅原亮きん『猫で人魚を釣る話』1〜3巻、長門知大『将来的に死んでくれ』1巻、TNSK『うちの師匠はしっぽがない』1巻、あまからするめ『うちのアパートの妖精さん』1〜4巻、足袋はなお『とけだせ!みぞれちゃん』1巻、テンコ『北海道は今日も平和です』1巻、白井慶太『ヌードルヘル』、安島薮太『クマ撃ちの女』1巻、日之下あかめ『エーゲ海を渡る花たち』1〜3巻、殿ヶ谷美由記『だんだらごはん』1巻、桜井海『おじさまと猫』1〜4巻、小賀ちさと『只野工業高校の日常』1巻、根田啓史『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』1巻、桜玉吉『日々我人間』、小梅けいと+スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『戦争は女の顔をしていない』1巻、島田虎之介『ロボ・サピエンス前史』上下巻、平沢ゆうな『鍵つきテラリウム』1〜3巻、野人+小林嵩人『野人転生』1巻、佐原ミズ『尾かしら付き。』1巻、光永康則『時間停止勇者』1巻、田川とまた『ひとりぼっちで恋をしてみた』1〜2巻、とよたろう+鳥山明『ドラゴンボール超』1巻

藤本タツキ『チェンソーマン』5〜6巻、芥見下々『呪術廻戦』8〜10巻、栗山ミヅキ『保安官エヴァンスの嘘』10巻、保谷伸『まくむすび』2〜3巻、信濃川日出男『山と食欲と私』11巻、里好『踏切時間』3〜6巻、ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』3巻、山本崇一朗+稲葉光史『からかい上手の(元)高木さん』8巻、あfろ『ゆるキャン△』9巻、アキリ『ヴァンピアーズ』2巻、カルロ・ゼン+東條チカ『幼女戦記』17巻、板垣巴留『BEASTARS』17巻、浜田よしかづ『つぐもも』24巻、吉田丸悠『大上さん、だだ漏れです。』7巻、大童澄瞳『映像研には手を出すな!』5巻、こざき亜衣『あさひなぐ』32巻、小林有吾『アオアシ』19巻、ヤマシタトモコ『さんかく窓の外側は夜』8巻、安部真弘『あつまれ!ふしぎ研究部』8巻、小山宙哉『宇宙兄弟』37巻、雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』4巻、山本崇一朗『それでも歩は寄せてくる』3巻、岩本ナオ『マロニエ王国の七人の騎士』4巻