龍幸伸『ダンダダン』1〜2巻

宇宙人は信じないが(生家がそれ系の神社なので)幽霊の存在を信じるギャル系の女子高生と、幽霊は信じないが宇宙人の存在を信じる友達のいないオタク系男子高校生。普通なら接点など生まれようもないが、ギャルは高倉健のような硬派な男がタイプで、オタク男子は全く硬派ではないが名前がたまたま高倉健ということで、奇跡的に接点が発生。お互いのオカルト観の正当性を立証するため、ギャルは宇宙人など信じていないけれど宇宙人スポットを訪れた結果宇宙人に襲われ、オタクは幽霊など信じていないけど幽霊スポットを訪れた結果幽霊に取り憑かれる――自分で書いてて「何だこれ」と思ったけど、かなりのハイスピードな展開を見せてくれる漫画。

しょっちゅう言及しているが、最近のジャンプは出し惜しみしたり引き伸ばしたりせず、のっけからハイスピードで作品を展開させていく作風が多い。のんびりゆっくりな『めぞん一刻』風の漫画ももちろんそれはそれで面白いんだが、中途半端な出し惜しみや引き伸ばしはやはり一般的には時代と合ってない。こういう風に冒頭からガツンとインパクトを残す漫画は、やはり読んでいて気持ちが良い。

これは期待大。