杉浦次郎『ニセモノの錬金術師【無料ラフ版】』1〜62巻

この作者は漫画を描いて疲れた息抜きに漫画を描いているそうで、商業連載・出版の他にもpixivで大量の漫画をupしている。

この人が凄いと思うのは、一枚絵のイラストではなく、漫画であることだ。無料ラフ版とあるとおり絵は「比較的丁寧なネーム」程度の雑な絵なのだが、それでも内容把握に困ることはほとんどない。

もう一点、さっき「大量の漫画をup」と書いたが、62巻というのも凄い。もちろん商業出版の1冊ではなくせいぜい同人誌の1冊なのだが、それでも通して読むと商業出版の単行本の10〜20巻ぐらいの分量はあったと思う。

実際の話の内容はよくある「転生モノ」なのだが、魔法や錬金術の設定が繊細で、勢いや一点突破では描けないなーと思った。面白い。