インキュベ日記

書評2700冊・漫画評4000冊・DVD評400枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

豊田悠『パパと親父のウチ呑み』1巻

パパと親父のウチ呑み 1巻 (バンチコミックス)

パパと親父のウチ呑み 1巻 (バンチコミックス)

豊田悠『パパと親父のウチご飯』という漫画のスピンオフ。もうタイトルだけで内容はわかると思うが、酒のツマミが取り上げられております。

豊田悠『パパと親父のウチご飯』6巻

パパと親父のウチご飯 6巻 (バンチコミックス)

パパと親父のウチご飯 6巻 (バンチコミックス)

父と息子、父と娘という、どう足掻いても恋愛感情は生まれない、不思議な組み合わせの家族料理漫画。BL成分はゼロなので、その辺に抵抗ある方も安心して読める。

アントンシク『恋情デスペラード』3〜4巻

恋情デスペラード(3) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

恋情デスペラード(3) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

恋情デスペラード(4) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

恋情デスペラード(4) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

西洋ガンマンと日本の江戸時代が混ざったような架空の世界感を舞台に、日本一の夫を目指して旅をする粋な女を描いた放浪記……と書いたら伝わるのだろうか。何も伝わらない気がする。涙あり、笑いありのけっこう面白い作品なんだけど、説明が難しい。自分が1巻の感想を書いたときは、以下のように評していた。

日本一の男を見つけて夫婦になろうと旅を続ける女剣士が、道中の問題を解決する……というロードムービー的な設定が基本的なアウトラインだろうか。日本の戦国時代 or 江戸時代の武士文化とアメコミをミックスしたようなイメージの漫画である。

村上春樹『若い読者のための短編小説案内』

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)

昔読んで感想を書いたような気もするんだが、改めて検索すると見つからないので、再度読了の上、感想をつけることに。

本書は、村上春樹の読書観や小説観と大いに関わっている。村上春樹は元々、海外の小説は英語のままゴリゴリ読みまくっていたくせに、日本の小説を体系的に読むことをほとんどしてこなかった。そしてそのまま小説家になっていくわけだが、あるところで、まあそろそろ意地を張って日本の小説を意識的に回避するのはやめて、面白いと思うものは積極的・体系的に読んでみても良いのではないかというふうに頭のスイッチが切り替わる。

村上春樹が日本の小説の中で最も心惹かれたのが、第二次世界大戦後に文壇に登場した、いわゆる「第三の新人」と呼ばれている一連の作家たちである。安岡章太郎・小島信夫・吉行淳之介・庄野潤三・遠藤周作などが該当する。また、第三の新人には属さないけれどもその前後に登場した長谷川四郎・丸谷才一・吉田健一といった作家にも興味を抱く。そしてその頃、プリンストン大学に招かれて、週に1コマだけ大学院の授業を持たなくてはならなくなった村上春樹は、第三の新人および周辺の作家の間に何かしらの共通性があるのではないかという仮設を、大学院の授業におけるディカッションというかたちで、深め、また検証しようとする……そういう本である。

だから語り口がやや口語チックであるし、生徒役の発言も出て来る。

なお取り上げる作品は、有名な作品を半分、無名な作品を半分にしたそうだが、実はわたしは、第三の新人と呼ばれる作家たちの小説をほとんど読んだことがない。その意味では小説論が正しいかどうかはよくわからないまま、村上春樹の語り口を楽しんだ。

ベン・ホロウィッツ『HARD THINGS』

HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか

HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか

ラウドクラウドという会社を経営し、その後ベンチャーキャピタリストとして活動する著者の経営書。一言で書けば、経営に正解はない、ということであろう。かなり気に入った。

田中ほさな『聖骸の魔女』4巻

聖骸の魔女(4) (ヤングキングコミックス)

聖骸の魔女(4) (ヤングキングコミックス)

ダークファンタジーならぬ、ダークハーレムファンタジー。

主人公自身は別に強くないんだけど、主人公がハーレム的に魔女を従えて、教会に仇なす輩と戦うという。主人公の男が弱くて、女の子が強いというのはよくある構図なんだが、女の子が複数でハーレム構造というのは比較的珍しい。ただ、めいびい『結婚指輪物語』など、探せば結構この手の話もあるっちゃーある。
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西義之『ライカンスロープ冒険保険』1巻

ライカンスロープ冒険保険 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ライカンスロープ冒険保険 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

最近、『ダンジョン飯』や『竜と勇者と配達人』のように、「冒険ファンタジー」を支えるシステムに着目したユニークな切り口の漫画が出てきているが、本作もその一環である。なぜ某ファンタジーゲームは、全滅したら、所持金が半分になって教会で復活するのか? あ、そーか保険に入ってたんだー! という。

面白くて大変気に入ったんだが、やや出オチ感があるというか、結構すぐネタ切れで終わらないかが心配。
incubator.hatenablog.com
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