- 作者:田素弘
- 発売日: 2021/03/23
- メディア: Kindle版
フリーの地政学リスクコンサルタントとして、紛争に発展しかねない民族間・人種間・地域間などのトラブルを解決する主人公・八田百合を主人公とした作品なのだが、主人公のバックグラウンドが軍隊じゃないというのが今っぽい。
フリーの地政学リスクコンサルタントとして、紛争に発展しかねない民族間・人種間・地域間などのトラブルを解決する主人公・八田百合を主人公とした作品なのだが、主人公のバックグラウンドが軍隊じゃないというのが今っぽい。
iメンター すべては遺伝子に支配された(1) (モーニングコミックス)
iメンター すべては遺伝子に支配された(2) (モーニングコミックス)
人は相性90%を超える相手を見つけるために出会いを繰り返し、適正の高い仕事に就き……と、プロセスと結果が逆しているように見えるのだが、本人たちはiメンターに慣れ切っており気づかない。しかしiメンター自体、政府が運用しているもので、しかも実験と称して数値に介入したりもしていて……という展開。なるほどこう来たか。
実はこの作者については『サイコろまんちか』という大傑作があるので、基本的な信頼感がある。『iメンター』は当然読むが、『サイコろまんちか』も続きを描いてほしいなあ。
この作者の描く漫画はスケールがでかくて、ほんと面白いな。
で、急転直下、口に入る超小型の怪獣に取り憑かれて(あるいは食べちゃって)自分が怪獣に変身できるようになってしまう。怪獣になれることがバレると駆除されるので、正体を隠しながら所々で怪獣の力を発揮し、何とか怪獣を駆除する部隊の仮隊員として潜り込むという展開。
最近のジャンプの傾向に則って、あまりダラダラ引き伸ばさず、また面白いシーンを出し惜しみすることもなく、テンポよく話が展開していく。すごく面白い。
もうすぐ1年が経つけど、けっこう早かったなという感じ。でもそれは「漫画にしては」ということで、一般の学園モノの漫画みたくあそこまで高校生活は起伏に富んでいないと思うので、これはこれでリアルだなと思ったり。
綺麗にしてもらえますか。 6巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
『かいじゅう色の島』はちょっとミステリタッチ。面白いんだけど、どうだろ、はっとりみつるは突き抜けた明るさ(幸せ感)が魅力だと思うので、こういう作品がどの程度ハマるかなとは思う。続きを注視って感じ。
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 21 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
ベルリンうわの空 ウンターグルンド (so nice books)
ベルリンはとにかく素晴らしいという前提で描かれているため、リアルな街の描写という感じは正直しないのだが、作者のリアルな感情は伝わってくる。
ベルリンというと大都市というイメージを抱くのだが、確かに少しのんびりしたところがあるように感じる。あまりネットに毒されていないのかな。それとも作者がそういうコミュニティを意識的に選んでいるのだろうか。
詳しくは1巻の感想にしっかり書いた。
で、完結。
ちょっと急だったな。打ち切りか?
もう少し続けてほしかった気もするが、ちょっと盛り上がりに欠けた気もする。
補足すると、BL漫画と書いてしまったがBL成分は元々薄めな上、途中からはその手の描写が控えめになり、最終10巻は、人と人がどう関係性を構築するか、そして過去と向き合い乗り越えるか、みたいな話になって、BL的な要素はほぼなくなった。大きな風呂敷をしっかり畳んだなーと思ったり。
ヤマシタトモコの中では地味な作品なのだなと勝手に思っていたが、よくよく考えると今のところ彼女の作品の中で最も長編だし、実写映画化もされたし、今後テレビアニメ化されるそうだし、さらにWikipediaによれば体感型ゲームも作られたようだ。かなりのメディアミックスである。
2巻からは、バイクでやはり気ままに旅をする女性ライダーが出てきて、これまた賑やかになって面白い。