[まとめ買い] 忍者シノブさんの純情(ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者:ゆずチリ
- メディア: Kindle版
何も考えずに何十回でも読み返せて、その都度ハッピーな気分になれる。
このタイプの漫画家は、今のところ、『からかい上手の高木さん』などを描く山本崇一朗ぐらいしか思いつかない。
ゆずチリの最新作は『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』で、これがまた大傑作なのだが、本作も面白い。最初は「ん?」と思ったが、世界観にハマったら一発だ。何も考えずひたすら楽しめる。
[まとめ買い] 忍者シノブさんの純情(ゲッサン少年サンデーコミックス)
何も考えずに何十回でも読み返せて、その都度ハッピーな気分になれる。
このタイプの漫画家は、今のところ、『からかい上手の高木さん』などを描く山本崇一朗ぐらいしか思いつかない。
ゆずチリの最新作は『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』で、これがまた大傑作なのだが、本作も面白い。最初は「ん?」と思ったが、世界観にハマったら一発だ。何も考えずひたすら楽しめる。
Amazonのレビュースコアが高いなと思ってレビューを読んでいたら、
快楽天やアンスリウムなどいわゆる「エロ系」で独自の路線のエロ漫画の世界を展開し一躍「ときの人」となった「幾花にいろ」先生
とあったので、わたし以外にも凄く人気があるようだ。
本作は4コマ漫画なのだが、どうだろう、4コマ向きの作家じゃないような気がする。
でも面白い。
趣味が合えば、年齢や立場なんて関係なく友達になれる……というのは幻想だろうか。わたしはそうは思わない。しかしよくある話でもないのだろう。心の中がじんわりとあたたくなった。
レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015 (カドカワデジタルコミックス)
わたしのように『鶴谷香央理の作品は面白い』とインプットされてしまった人にとっては面白いかもしれないが、地味な作品で、読み手を選ぶかもしれない。
新しく手に取った漫画41冊、以前に手に取った漫画の続き59冊。
この人の絵ほんと巧いな。話ものめり込んでしまう。こんな凄い描き手を最近まで知らなかったなんて。
七尾ナナキ『異剣戦記ヴェルンディオ』1巻、アルコ+ひねくれ渡『消えた恋人』1〜3巻、雨隠ギド『ゆらゆらQ』1巻、雨隠ギド『おとなりに銀河』1巻、ハナツカシオリ『焼いてるふたり』1巻、上山道郎『悪役令嬢転生おじさん』1巻、縁山『家庭教師なずなさん』1〜3巻、住川恵+甘岸久弥『魔道具師ダリヤはうつむかない』1〜3巻、沢田一『戦国小町苦労譚 農耕戯画』1巻、清水しの『オオカミ部下くんとヒツジ上司さん』1巻、文野紋『呪いと性春 文野紋短編集』、水上悟志『最果てのソルテ』1巻、関谷あさみ『千と万』全3巻、あさのゆきこ『閃光少女』全3巻、しろ『カメラ、はじめてもいいですか?』1巻、namo『クプルムの花嫁』1巻、モリオン航空+藤村緋二『永久×バレット 新湊攻防戦』1巻、匡乃下キヨマサ『カワセミさんの釣りごはん』1巻、真沼靖佳『はじめての諏訪さん』1巻、杉谷庄吾【人間プラモ】『猫村博士の宇宙旅行』、まりむぅ『宝石商の新人』全3巻、小坂俊史『平日休みの堀出さん』、夏海ちょりすけ『瞳ちゃんは人見知り』1巻、コノシロしんこ『うしろの正面カムイさん』1巻
理不尽な孫の手+フジカワユカ『無職転生 異世界行ったら本気だす』5〜14巻、ゆうきまさみ『新九郎、奔る!』5〜6巻、島本和彦『アオイホノオ』24巻、樋口彰彦『江戸前エルフ』3巻、渡邉ポポ『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』4巻、岩明均+太田モアレ『寄生獣リバーシ』6巻、栗山ミヅキ『保安官エヴァンスの嘘』14巻、大今良時『不滅のあなたへ』14巻、石黒正数『天国大魔境』5巻、カルロ・ゼン+東條チカ『幼女戦記』20巻、信濃川日出雄『山と食欲と私』13巻、諫山創『進撃の巨人』33巻、クラマツテツロウ『ドラフトキング』7巻、柴田ヨクサル『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』7巻、ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』19巻、服部昇大『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』5巻、魚豊『チ。―地球の運動について―』2巻、あfろ『ゆるキャン△』11巻、ビリー『シネマこんぷれっくす!』6巻、小林まこと+恵本裕子『JJM 女子柔道部物語』10巻、大久保圭『アルテ』14巻、蛇蔵『天地創造デザイン部』6巻、一智和智『便利屋斎藤さん、異世界に行く』4巻、コトヤマ『よふかしのうた』6巻、noga『フリクションガール』3巻、四方山貴史『終の退魔師 エンダーガイスター』4〜5巻、石塚真一『BLUE GIANT EXPLORER』2巻、山本崇一朗『それでも歩は寄せてくる』6巻、山本崇一朗『からかい上手の高木さん』15巻、山本崇一朗『からかい上手の(元)高木さん』11巻、朱白あおい『神無き世界のカミサマ活動』3巻、池田邦彦『国境のエミーリャ』3巻、九井諒子『ダンジョン飯』10巻、ゆずチリ『姫乃ちゃんに恋はまだ早い』6巻、空えぐみ『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』2巻、磯見仁月『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』4巻、おいもとじろう『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』4巻、岩本ナオ『マロニエ王国の七人の騎士』5巻、小林有吾『アオアシ』23巻、小山宙哉『宇宙兄弟』39巻、錦ソクラ『今日からCITY HUNTER』8巻、小林俊彦『青の島とねこ一匹』4巻、Cuvie『絢爛たるグランドセーヌ』17巻、『異種族レビュアーズコミックアンソロジー』2巻
ダンジョンの中のひと : 1 (webアクションコミックス)
個人的にはけっこう面白く、続きが気になる。出オチなら2巻で完結させてほしいが、面白い展開を準備できるなら今後も読みたい。
なお、元々はNetflixで「ヒロイン可愛いな」と思って動画を観たのが本書を知るきっかけだ。(その辺の話は↓を参照)
その後、友人が「原作漫画も面白い」というので手に取ったのだが、うん、確かに面白い。絵も巧いし、主人公がグダグダしている中盤も(結果的にかもしれないが)群像劇のような形でわたしとしては飽きずに読み進められたし、動画を見た者にとっても非常に満足度の高い作品である。特に最後のオチというか謎解きというか、「この世界が何なのか?」という問題についての答えは個人的に物凄く得心した。
おすすめ!
と言っても冒険というほどのことはしておらず、近くでモンスターを狩ったり、街の中でトラブル対応していたり。
面白いのだが、何となく説明臭いなあ。
説明臭い漫画といえば、古くは森恒二の『ホーリーランド』、最近ではKAKERUの『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』や『ふかふかダンジョン攻略記』を思い出すのだが、どれも戦闘に関する理論付けになると口が回り始めるのかなって思った。
原作小説は未読だが、原作は全5巻であり、5巻のAmazonの説明を見ると「ミャンマー」という説明書きがあった。おそらく原作を描き切ったのだろう。コミカライズ担当のキムラダイスケには「丁寧なコミカライズありがとう!」と言いたい。
ただ、ストーリー全体としては正直なところ「第一部 完」的な感じがある。少年兵たちは戦争と暴力から解放されていないからだ。よくよく調べると、原作小説はこの後続編として『マージナル・オペレーション改』が始まっており、こっちも既に10巻出ている。こっちもコミカライズすると後20年かかりそうだから、多分それはやらないんだろうな。
そこまで類似点はないのだが、わたしは『高校球児 ザワさん』を何となく思い出した。
[まとめ買い] 高校球児 ザワさん(ビッグコミックススペシャル)
ワールドトリガー 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)
安定して面白いんだけど、逆に言うと安定しすぎているような気もする。個人的には、どう考えても主人公たちは遠征に行くわけだから、正直この辺はさっさと進めてほしいかな。作者のスピード感だと、遠征メンバーに選ばれるまでにまた数年はかかりそうな気がする。
この手の「一般向け」という表現はわからない人は何のことかサッパリだろうが、これは「エロ漫画を描いてきた人が18禁ではなく全年齢対象向けの作品を描いた」という意味である。
わたしは当然のようにエロ漫画も嗜んでおりますので(おい)、幾花にいろの『幾日』というエロ作品も読んだのだが、わたしは非常に秀逸という印象を持った。美大・芸大出身的なデッサンが非常に取れている絵でありながら主張のある絵だ。「作家性」というのだろうか、そう、作家性のある絵で、これはエロ漫画で収まる器ではないなと思った記憶がある。
なお、補足すると「エロ漫画で収まる器ではない」というのは上とか下とかという話ではないことを強く申し添えておく。エロ漫画というのは一部のレアジャンルを除いて目的が結局のところ「エロ」「抜き」に帰結する。これを界隈では(どこの界隈かは置いといて)「実用性」と呼ぶが、この手の作家性のある絵柄を持っているということは、そういう「エロ」「抜き」ありきの作品だけを描くのでは満足できないのではないかと思ったということだ。
好対照として、例えば、エロ漫画界の(わたしの理解での)トップランナーに師走の翁という作家がいる。もうこの人は「エロ」「抜き」「実用性」ということをトコトン考え抜いていると思う。と言ってもSNSなどを見たわけではない。この人は、とにかく「エロ」「実用性」といったところにとことんこだわっているということを作品やあとがきからわたしが勝手に感じ取ったということだ。少し前の作品だったと思うが、あとがきか何かで「登場する女性全員の女性器の形を変えた」ということをキャラ設定と合わせて解説されているのを読み、心底驚いた記憶がある。そりゃ当然キャラの描き分けはどんな漫画にも共通するが、例えば足の親指と人差し指の長さ、足裏の土踏まずの盛り上がり方、外反母趾や内反小趾の有無や程度、足指の爪の形、爪半月の形や長さ、切り揃えられた爪の形状などをキャラの内面まで掘り下げて全員意識して設定を作り、描き分ける漫画家などいるだろうか? いわゆる足フェチと呼ばれる漫画家でもわたしは皆無だと思う。せいぜい足の太さやライン・足全体に占める膝の位置ぐらいだろう。もちろんエロ作品において女性器は重要なファクターではあるが、そもそもモザイクかかっているわけですよ。靴下に覆われている足の指と同じだ。他のエロ漫画家はせいぜい、いかにモザイクがある中でリアルに女性器を見せるかとか、モザイクもう少し薄く小さくして良いかなとか、モザイクがかかる直接的なアングルでもエロを追求できないかとかせいぜいその程度だろう。それを師走の翁は「モザイクがかかっているから」とパターン化することなく、とことんまで作り込む。その他にも師走の翁の作品は、ストーリー、表情描写、体型描写、行為描写、ギャグ、もう全て「エロ」「実用性」を起点に作られている。まさにエロの職人である。
先ほどの話は、一言でまとめると幾花にいろの作家性はおそらくそういうところ(ジャンル漫画の追求)にはないと思った、ということである。
閑話休題。本作は20代と思われる2人の女性が同居してあーだのこーだのと言いながら暮らしていく様を眺めるというか、そういう話である。相変わらず絵は巧いし、女性は綺麗だったり可愛かったりだし、どこの方言かわからないが言葉遣いにも萌えがあるし、読んでいて素直に面白かった。2巻も当然買うし読むだろう。しかし何だろう、何となく釈然としないのは、この手の設定が何となくテンプレ化している気がするからである。エロを描いてきた漫画家が一般で活動する際の漫画ジャンルの2大ジャンルは「全年齢対象なのにエロい」というエロのギリギリを攻めるパターンか、エロと相性の良いギャグを合体させたエロギャグであろう。典型例がラッキースケベ漫画である。何となく女性の室内での暮らしぶりを眺める的な漫画は、この2大ジャンルほどではないがけっこうよく見かける気がする。まずアキリ『ストレッチ』が思い浮かんだが、他にも真面目に思い出せば2〜3の作品は思い出せそうだ。
どうなんだろう、作家本人が心から楽しんで描いているなら何の文句もないんだけど、編集部主導で手癖で描いてたとしたら、少し可哀想かなと思った。まあこの辺は思い過ごしというか邪推かもね。
うーん、読み返すと何か否定的なニュアンスも感じられたが、まず本作そのものは面白いと思ったのは繰り返し書いておく。既に『机ノ上神話』という一般作品を発売済だったし、他の一般作品も3月には1巻が出るらしいので、これから注目しようと思う。
体育祭みたいな青春もあって良いんだろう。
10巻で改めてガツンと来るのかな。
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 10 (ヤングアニマルコミックス)
感想が出てこない。ただただ圧倒される。
11巻は主人公の「戦後」を描いて終わるそうだ。
どんな結末になるんだろう……。