藤原和博『自分「プレゼン」術』

またまた藤原和博。本書はスーパーサラリーマンとの異名を持つ藤原和博が語るプレゼンテーション論である。プレゼンというものは、必ずしも仕事に限った話ではない。言うまでもなく、誰でも一度や二度は「いかにして自らを表現するか」というプレゼンテーションの能力が必要とされる場面に遭遇する。特にインターネットが浸透した現代においては文字によるプレゼン力は必要不可欠だ。一時期「自分史」が流行ったが、それも今の流れを受けてのものだろう。

本書では「効果的な名刺」「年賀状」「第一印象」「企画書の通し方」など、プレゼンテーションの様々な手法が具体的に記されている。俺は特に名刺の話が気に入った。名刺とは何のために使うのかということを深く考えた、実践的な自分プレゼンテーションだったと思う。

去年の後半から集中的に藤原和博の著作を読み進めてきたが、かなり藤原和博の(著書の中での)人となりや考え方がわかってきた。現在では教育の分野でブイブイ言わせているが、ビジネスの分野でも本当にスゴい人なんだなあと感じる。というか、もう10冊以上は読んだよ。全著作の制覇も夢じゃないね。