浅野智彦『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』

「物語」という言葉は、文学だけでなく、心理学や歴史学などでも、広範なニュアンスと多様な文脈で用いられてきた。その「物語」という概念の使われ方や文脈を総括した上で、「物語」の持つ側面を社会学的自己論の文脈に当てはめ、社会学的自己論の書き換えを図る――というのが本書のアウトラインだろうか。うーん、うまく説明できない。