荒俣宏『帝都物語異録』

帝都物語異録

帝都物語異録

350万部も売り上げた、言わずと知れた大ベストセラーシリーズ『帝都物語』のキーワードや世界観・登場人物を、著者アラマタ本人が解説した本。加えて、魔人・加藤保憲の素性をさらに鮮明にするための短編「帝都物語異録 龍神村木偶茶屋」が掲載されている。どちらも本編を読んだ方には楽しめる内容となっていると思う。
ちなみに本書には、近く『帝都幻談』『新帝都物語』という2冊の新たな『帝都物語』シリーズが出版される――と書いてある。しかし本書が出版されたのは2001年12月なので、「近く」のはずが4年近く出版されていない。お蔵入りになったのだとしたら非常に残念である。早急な出版を望む。