山本英夫『のぞき屋[文庫版]』4巻

のぞき屋 (4) (小学館文庫)

のぞき屋 (4) (小学館文庫)

同性愛と親子愛をのぞいたエピソードは終了。同性愛と親子愛ですれ違う悲哀が良かった。
4巻は出産間近の妊婦から「夫をのぞいてほしい」という依頼を受けるエピソード。聴(チョウ)やレイカは「出産に専念するべきだ」と依頼を断ろうとするが、見(ケン)は、プロはどんな仕事でも受けなアカン――と依頼を受けてしまう。夫は真面目そうで浮気に縁などなさそうだったが、実はバッチリ浮気をしていた。しかも相手は妻の入院している病院の担当看護婦。聴(チョウ)とレイカは依頼工作により夫の浮気を「なかったこと」にするべく動き始め、見(ケン)は依頼などそっちのけで、興味のおもむくまま看護婦をのぞくことに精力を傾けることに。なぜ看護婦は自分の担当する妊婦の夫と寝るのか? 非常に面白いエピソード。