冷泉彰彦『民主党のアメリカ 共和党のアメリカ』

民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

超良書だった冷泉彰彦の『民主党のアメリカ 共和党のアメリカ』という本が、8年ぶりに全面改訂されて発売。8年前はオバマとマケインのレースを描いていたのだが、今回はトランプとヒラリー・クリントン(あとサンダース)なので、登場人物は全く異なる。しかしアメリカという国の本質と問題を徹底的に暴いているという点では、8年前と同じである。

けどなあ。

色々と言いたいこともあったのだが、トランプが勝っちゃったら、何かもう何も言うことがないというか、言いたくないというか、言う気も起こらなくなったというか。まさか本当にトランプが勝つとはなあ。Brexitのように、現状にお灸を据える意味で離脱に投票しただけで本当にEUを離脱することになるとは思わなかった、みたいなことを言い出す人が出て来るんだろうか。

同僚「これ、将来絶対『失われた4年』とか言われるだろうな」
わたし「日本の90年代か」
同僚「そうそう」
わたし「8年ではなくて?」
同僚「2期行くかな〜!? 4年でアメリカ人の目が覚めないとか……」
わたし「たとえ4年でも、トランプ選んじゃう国ですぜ」
同僚「……」

余談①

もう終わっちゃったけど、アメリカの大統領選の仕組みは改めて確認しておきたい。
www.goodbyebluethursday.com

余談②

8年前のわたしのブログを再掲。さすがに青臭いな。でも若くして枯れてるよりゃマシか。
incubator.hatenablog.com