佐藤優『埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意』

埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意 (講談社現代新書)

埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意 (講談社現代新書)

佐藤優という人は教育にも関心があるようで、灘高の生徒と対談というかインタビューのようなものをやって本を出したりもしているが、これは自分の母校である浦和高校での講演や生徒との対談、それから校長先生との対談を収録した本。

佐藤優が繰り返し主張する「文系は数学、理系は世界史を勉強せよ」という主張は非常に納得できるものである。事実、数学を捨ててしまった(正確には物理を捨てたくて私立文系コースを選択したので結果的に数学も捨てることになった)わたしは、未だに数学コンプレックスを抱えている上、今のビジネスでは不可欠と言って良い統計学や金融工学における数式がわからないことでの現実的な不利益を被っている。それに人格形成上というか何というか、やっぱバランスが偏ってしまうんだよな。総合知というのは重要だ。