『G-SHOCK 35th Anniversary Perfect BIBLE』

わたしはアクセサリーの類が全面的に苦手である。指輪は(元々指が太かったり、指を鳴らし過ぎて関節が太いのもあるが)似合わないし、結婚していない男がつけてもなと思って一度もつけようとしたことがない。腕時計やブレスレットは手錠をつけられているみたいでマジで落ち着かない。ネックレスも首輪をつけられているようだ。ネクタイは社畜の首輪そのものである。ピアスやイヤリングも男がつけるのは自意識過剰に見えて好きになれない。

ただ腕時計だけは、サラリーマンのTPOとしてどうしてもつけねばならない時がある。

普段はPCやスマホの時刻表示で何とでもなるのだが、クライアントの偉い人と会うときは、PCなど出さず会話することも多いし、そのときにスマホを机に置いてチラチラ時間をチェックするのも失礼だという風潮があるし、そもそも失礼以前にスマートではない。繰り返すが、普段はスマートかどうかなど気にはしないのでスマホで何とかなるのだが、クライアントの偉い人と会うときは仕事を獲得するために会っていることがよくあるので、その時は相手に合わせる必要があるだろう。懐中時計やナースウォッチの類を筆箱に入れていた時期もあるが、ソーラー充電だと時間が止まってしまうし、もうそこまでするなら小さな普通の目覚まし時計でも使えば良いだろうという話でもある。てか実際そうしたこともあるのだが、やはりMTGの冒頭で小さいながらも置き時計をドンと置くのは違和感バリバリだし、人によっては「そこまで時間を気にするのは俺と話したくないのか」と思われるリスクもある。

そう考えると、やはり腕時計だけは準備する必要がある。というので、時計は幾つか持っている。

現実的に、社会人男性のアクセサリーは腕時計と結婚指輪しかないという話もあるので、まあ腕時計にハマる人の気持ちもわからんでもない。

けれど、わたしは腕時計にあまり高い金額を使うのは、趣味なら「好きにして」と思うが、TPOを意識して高い時計を買うのは馬鹿だと思っている。時計を買う前に英会話スクールだのプログラミングスクールだのスイミングスクールだのに通って自分を鍛えるべきだろう。また、分不相応な腕時計を買って、時計ばかりが気になって気ままに腕を振り回せない生活も嫌だ。もちろん時計に詳しくなるとロレックスも好きになってきたし、セイコー・シチズン・カシオのリーマン時計も実は色眼鏡を外すと個人的には少年がメカにハマるような面白味もあって好きだし、カンパノラみたいな尖ったブランドも良いなあとか思ったりもするが、正直、時計は10万円以下で丈夫なものが良いなあ。

というので、わたしが持っている時計は、大半がG-SHOCKなのである。

メイン使いは(といってもあまりつけないが、つける日は)GMW-B5000-1JFというモデルである。

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G-SHOCKの原点である5600シリーズの流れを汲むが、G-SHOCKの中では高級ラインと位置づけられている。まずビジネスでも使えるようにメタルケースである。しかしこのモデルは、軽量化やつけ心地を重視して、バンドはメタルではなくウレタン樹脂なのである。これが最高なんです。軽いし、つけ心地もいいし、何より反転液晶と相まって、シルバーとブラックで溜まらない色気じゃないでしょうか。

……腕時計が嫌いとか言ってる割にはハマっている人間の発言ですね、ええ。

わたしはG-SHOCK自体好きなのだが、とりわけ5600シリーズのスクエアなところが好きで、というか時計イコール丸というのがあまり好きじゃないので、5600シリーズは他にも持っていたりするのだが、他にもうひとつG-SHOCK書いたいなーとか思って(コレクター気質の悪いところが出てきた)ブランドのことをもう少し知りたく、本書を買ってみた次第。

前置きが長すぎたね。

しかし何だろ、このムック本自体は、正直ただのカタログかなー。こだわりみたいなものがあまり感じられなかった。