今村泰丈『「Hal」健全であるための新しい動きの教科書』

まだ読んでないのだが『正しい「後屈」入門 腰は反らずにしならせる』という本を買ったところ、同じ著者が書いた本書をAmazonがレコメンドしてきたので、買ってみた次第。

元々は作業療法士としてリハビリテーションを専門にしていたようだが、今はプロボクサーのボディケアやヨガのインストラクター、ボディワークの主催、整体院のPR事業、など幅広く活躍している模様。巻末の経歴を見たら、驚くほどの資格が並んでいた。ホワイトカラーの資格マニアは「暇なのかな?」って印象がどうしても拭えないのだが、カラダというのは今でもわからないことがいっぱいあるので、資格を取るかどうかは別にして勉強しまくって多方面の知見のある人の方がわたしは信頼できる。

教科書とあるが、内容の前半はエッセイというか講演録みたいなもので若干散漫。けど「重心や骨盤が左右対称なんて嘘(心臓は左、肝臓は右にある)」とか、ストレッチが重要なのではなく、ストレッチ感を感じずにカラダを自在に動かせることが重要とか、健康ブームだけど健康の定義は曖昧(だから本書は「健全」と書く)など、面白い話がけっこう多い。後半は、具体的なボディワークが図入りで紹介されているが、わたしは身体感覚がイマイチなので、この手の解説を読んでも大抵よくわからない。例えば「ゆる」とか十回は読んだがわからなかった。実際セミナーというか対面で教わる機会があると良いんだけどな。

peraichi.com