崎田ミナ『すごいストレッチ』

職場で、家で、学校で、働くあなたの疲れをほぐす すごいストレッチ

職場で、家で、学校で、働くあなたの疲れをほぐす すごいストレッチ

わたしはカラダが硬い。マッサージに行くと「固いですねー肩に手が入りませんよー」と言われるタイプである。わたしとしては「固いからカネ払って来てんだよ」と言いたくなるが、相手が気分を害すると全力を出さずにマッサージするリスクがあるので、「そうですね辛いです、へへへ」とお茶を濁す。で、やはり思うのは、マッサージは悪いものではないが、自分でカラダをセルフチューニングするのはもっと追求すべきだということだ。なので最近よくカラダ関連の本を集め、読み進めている。

本書は、元々体の不調に悩まされてきたイラストレーターが、ヨガやストレッチによって体調が好転したため、それをTwitterでアップしたところバズって、出版に至った……というものらしい。表紙のストレッチが良かったので買ってみたが、正直、良いものとピンとこないものが混在している感じ。イラストなのでわかりやすいのは確か。

さて、本書の内容とは直結しないが、色々と読み比べ、ストレッチについて自分の中でぼんやりとイメージしていることがいくつかある。

まず、ストレッチと言っても、わたしは別に180度開脚をしたいわけでもスポーツパフォーマンスを上げたいわけでもない、ということだ。自分のカラダをしっかりメンテナンスすることで、疲れにくいカラダにしたい、疲れを取りたい、ということがやりたいことである。それを毎回マッサージ店に頼るようではカネもかかるし、メンテ頻度も低い。できれば毎日風呂上がりにでもメンテすれば、より望ましいカラダの状態になるのではないか、と思っている。

次に、本やネット情報を見ながら幾つか試してみて、そもそもわたし自身のカラダが固すぎて、うまくできない・やってもあまりピンとこないストレッチも結構あるなということもわかってきた。解消のひとつのキーワードは「動的ストレッチ」なのだろうと思う。そもそも朝から晩までデスクワークしていること自体に問題があるわけで、筋肉をほぐす・ストレッチするだけでなく、関節をしっかり動かしていき、その中で筋肉をほぐしていくことが重要な気がする。その意味では、いわゆるラジオ体操や、最近ちょっと流行っている自衛隊体操なんかは、わたしのニーズに合っている気がする。

もうひとつ、本に載っているストレッチは数が多すぎて、全部やっていると毎日何時間もストレッチをしなければならない、というのも問題意識だ。そもそも時間も足りないし、毎日50のストレッチをすると思うと、正直気が重くなる。そのため自分のカラダに合ったストレッチを厳選したいという思いがあり、最近ストレッチ関連の本を色々と読み比べている。