三輪泰史『図解よくわかるスマート農業 デジタル化が実現する儲かる農業』

日本総研の方が書いた本。

マッキンゼーだのアクセンチュアだの大学の研究者だの色々な方がアグリテックやフードテックについての本を書いているが、個人的には本書が一番良かった。技術要素レベルで詳しいからである。

例えば本書だと、アグリテックでセンサーの技術が発展しているということを解説した「第4章 スマート農業の”匠の眼”」で、具体的なセンシング技術を「モニタリングドローン」「人工衛星リモートセンシング」「気象センサー」「土壌センサー」「畜産用センサー」と項目を分けて記述してくれている。

また「第6章 スマート農業の”匠の手”では、要するにロボット技術ということなのだが、これも「自動運転農機」「農業ロボット① 除草ロボット」「農業ロボット② 収穫ロボット」「農業ロボット③ 多機能型ロボット」「畜産ロボット① 搾乳ロボット」「畜産ロボット② 給餌ロボット」「作業用ドローン」「水田自動給排水システム」「植物工場① 人口光型」「植物工場② 太陽光型・太陽光併用型」と項目を分けて記述してくれている。これぐらい分けてくれたら、未来の姿の解像度が凄く高まる。