インキュベ日記

書評3200冊・漫画評6000冊・DVD評600枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

『ビビッドアーミー』

はじめに

いわゆるソシャゲ・ガチャと呼ばれるゲーム。

わたしはPCブラウザからプレイしたが、スマホからもプレイできるようだ。

この手のソシャゲやガチャと呼ばれるものは初めてプレイしたが、満足度や、いつの間にか課金をするという射幸性というものへの基本的なわたしのスタンスを考えると、また手に取りたいとはどうしても思えない。その意味では人生で最初かつ最後のプレイになるかもしれない。

なおゲームの目的は、ほぼあってないようなものだが、敵に征服された島を取り返していくみたいな感じのようだ。説明ちゃんと読んでないので違うかも。

さて、本ゲームのゲームシステムについて以降わたしなりの理解で書く。

ゲームシステム① 合成

最大の特徴は「合成」である。空き地に住宅・兵営(陸軍基地)・海軍基地・空軍基地を設置する。全部Lv1である。*1

兵営を例に取るが、Lv1の兵営とLv1を合体(合成)させると、Lv2の兵営ができる。Lv2とLv2の兵営を合成するとLv3の兵営ができる。その後もLv4・Lv5・Lv6とどんどん兵営を強化していく。なお、住宅があるとお金を得られるが、兵営があると陸軍を作ることができる。当然Lv1だ。そしてLv1の陸軍とLv1の陸軍を合成するとLv2の陸軍ができて……とまあそんな感じに、住宅や基地や軍といったあらゆる施設や戦力を「合成」によってレベルアップさせていくことになる。そして敵を倒し、土地を奪還するのだ。このゲームは結局「レベル」が最もモノを言う世界だ。軍のレベルが1つ上がるごとに軍の戦力が倍近くになるという謎仕様なので、武器とかスキルとか色々あるけど、特に導入から序盤にかけてはレベルがほぼ全てと言って良い。

要するに、敵よりもレベルが下だと原則負けるし、上だと原則勝てる。

ゲームシステム② 投資

さて、重要な点として、住宅も基地も軍もレベルには上限がある。敵がレベル20なのに自軍は陸軍も海軍も空軍もレベル18までしか上げられない、というケースがあるが、その場合ほぼ100%勝てない。しかし研究施設というものに「投資」をすることで上限突破することができる。そしてこの投資にはアイテムが必要だ……と、ここまでが前提である。本質ではない。

まず、このアイテムは、細かい話は省くけど要するに世界中に散らばっている反乱軍や傭兵みたいなならず者をぶっ倒せば手に入れることができるのだが、集めるのに大変な行動力がかかる。レベルが上ってくると、大げさでなく、それこそ何十回・何百回と敵を倒さなければレベルを上げることはできない。なお、戦闘はオートで、基本的には倒せそうな敵を選んで戦闘開始のボタンを押すと、フィールドを移動してその敵を倒しに行き、勝っても負けても移動して戻ってくる。

で、上でサラッと「行動力」と書いたが、この行動力って奴が曲者で、1日に行動できる回数みたいなものが決まっているのだ。20回・30回とポチポチ何の面白味もない戦闘作業をするのも相当フラストレーションだが、レベルを上げるためにプレイしようとしても出来ない、というのも大変なフラストレーションである。

で、この行動力はリアルマネーである程度解決ができなくもない。要するにリアルマネーを出せば行動力が回復するのだ。これがいわゆる「課金」だ。

行動力だけでなく、ゲーム内マネーも、アイテムも、リアルマネーで仕入れることができる。

ゲームシステム③ ガチャ

もうひとつ重要な点として、ガチャのシステムもある。上の「ゲームシステム」では「特に導入から序盤にかけてはレベルがほぼ全てと言って良い」と書いたが、一方「ゲームシステム② 投資」でも書いたようにレベルアップさせるのは途中から相当大変になる。すると、レベルが相手よりも下回っていても勝てるような副次的な仕組みがないとやってられなくなる。

それが指揮官と呼ばれるキャラカードや、キャラにつけるスキルカードである。

で、これを集めるには、ガチャと呼ばれる、要するにゲーム内でのくじを引かなければならない。ガチャを引くにはくじ引き券が必要なのだが、物凄いことに、ガチャをしてもキャラはほぼ得られない。大抵はキャラの破片と呼ばれるものが得られ、その破片を10個集めたらやっとキャラカードになる。で、そのキャラカードも最初は弱く、破片を集め続け、かつ使い続けてレベルを上げていくことで、やっとモノになる。しかし使い続けるのはともかく、破片を集め続けようとすれば、引き続きガチャを引くしかない。これもくじ引き券を手に入れるのは一苦労だ。相当なフラストレーションである。

で、これもリアルマネーで解決できるのだ。せっかくだから強いキャラ(人によっては気に入ったキャラ)を使いたいと思うだろう。しかし地道に無課金でやっていたらほぼ使えない。

だから課金に走る。

総括

もうこれ以上書いてもあまり意味が無いので、ここからはサラッと書くが、実はレベルが上ってくると、今度は戦車や戦闘機や潜水艦を作ったり修理したりするのにもとんでもない時間がかかるようになる。最初は瞬間的に戦車を作れていたのに、レベルが上ってくると戦車を1台作るのに数時間かかったりする。アホか。

もうわかるだろう。これもリアルマネーである程度解決できるのだ。時間短縮チケットみたいなものを買うことができる。

つまり、あらゆるシステムが「至れり尽くせり」の逆「至らず尽くされず」になっており、その不満をリアルマネーで解消するのである。

面白いのかこれ。

わたしは面白いと全く思えなかったのだが、「いつか面白くなるだろう」と延々頑張った結果、せいぜい半月ぐらいのプレイだったけど気がついたら1万円ぐらい課金していた。射幸性を刺激してリアルマネーを引き出す仕組みは相当洗練されていて、UIのあらゆるところにあらゆるタイミングで「不便ですよね」「ストレス溜まりますよね」「リアルマネーを出せば楽だよ」という誘惑が眠っている。で、新規参入者向けだの、本日ログイン向けだの、実に様々なタイミングでリアルマネーを使うタイミングがあり、最初は99円とかで良いんだが、だんだん1000円ぐらい出さないとまともな効果を得られないようになっている。

何だこれ。

まとめよう。この手のゲームは「基本無料」を謳っているが、あらゆるシステムが不便・不満を覚えるように設計されており、ベースとしての不便・不満をゼロにするためにあらゆるタイミングで課金が準備されている。しかし課金で得られる不便・不満の解消手段はあくまでも限定的なので、しばらくするとまた不満が溜まる。そしてゲームに世界観やストーリーと呼ばれるものが全然ないので、いくらプレイしても感情移入できないし、カタルシスを得ることもできないのである。

*1:実は厳密に言うと違うのだが話をわかりやすくするためこのように記載する