雑誌の紹介
毎月10冊の要約(新刊8冊・ロングセラー2冊)と、6冊のプチ要約(One-Point Review)が載っている、本の要約雑誌。
掲載された本の一覧
今月の10冊は以下:
- 米国防総省・人口統計コンサルタントの 人類超長期予測――80億人の地球は、人口減少の未来に向かうのか
- 習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン (PHP新書)
- ヴォロディミル・ゼレンスキー: 喜劇役者から司令官になった男
- Econofakes エコノフェイクス
- ゆるい職場 若者の不安の知られざる理由 (中公新書ラクレ)
- 出世 7つの法則 (日本経済新聞出版)
- ゼロからの『資本論』 (NHK出版新書)
- 哲学100の基本
- これが「日本の民主主義」! (集英社文庫)
- 韓非子 全現代語訳 (講談社学術文庫)
プチ要約の6冊は以下:
- 要約 イスラーム学知の革命
- 米国人弁護士が見た変容するアメリカ現代史――銃・中絶・移民・戦争
- カルト宗教
- 感情戦略
- だから僕たちは、組織を変えていける —やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた【ビジネス書グランプリ2023「マネジメント部門賞」受賞!】
- プライシングの技法
遠藤誉『習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン』
ぶっちゃけ最近あまり政治や地政学の本は読まないようにしているのだが(世界のことが嫌いになる)、この本は読んでみたい。本当かどうかは知らないが、著者によれば、中国は別に台湾を武力制圧する気はなく、台湾が本当に独立を宣言しない限りは平和解決で行こうとしているらしい。戦争になってもさすがにアメリカに勝てる見込みは薄いからね。しかしそれだと中国が発展しすぎてしまうから、アメリカは盛んに中国を刺激して武力制圧に動かせ、戦争に持ち込もうとしている――という記述があった。正直、この見立てが適切かどうかはわたしにはわからない。しかし、これを読んでまたひとつ世界はドブ川だという思いを強くした。これが本当だとしてもドブ川だし、嘘だとしてもこれが本当だと思わせたい陰謀論者のような一団があるということである。