『トップポイント』2023年5月号

5.31

雑誌の紹介

定期購読中の「本の要約雑誌」で、毎月10冊の要約(新刊8冊・ロングセラー2冊)と、6冊のプチ要約(One-Point Review)が載っている。

www.toppoint.jp

掲載された本の一覧

今月の10冊は以下:

プチ要約の6冊は以下:

ロレン・ノードグレン+デイヴィッド・ションタル『「変化を嫌う人」を動かす』

新しい商品や革新的なアイデアを受け入れてもらうために、機能やメリットを付加してアイデアの魅力を高めようとするのは、間違っている。変化に対する「抵抗」にこそ注意を向けるべきで、その心理的抵抗は以下の4つに分類されるそうだ。

  1. 惰性:自分が馴染みのあることにとどまろうとする欲求
  2. 労力:変化を実行するために必要な努力やコスト
  3. 感情:提示された変化に対する否定的な感情
  4. 心理的反発:変化を強要されることに対する反発

細かく見ると、この4つはなんとな〜くMECE感に乏しい気がしないでもないが、それがロジカルな欠点なのか、日本語訳の問題なのか、はたまた別の問題なのかはよくわからない。しかし大筋では納得できる。変化への抵抗を示す人は本当に多い。この本は読んでみようかな。

ところで本書のレビューを読むうち、榊巻亮『抵抗勢力との向き合い方』を思い出した。

incubator.hatenablog.com

田中耕比古『仕事の「質」と「スピード」が上がる仕事の順番』

田中耕比古という人の『一番伝わる説明の順番』という本を前に読んだことがあるが、その著者の最新作。

著者はGRAPHというフレームワークを提示して、5つのステップで仕事をすると良いと解説しているそうだ。

  1. Goal:目的・目標を定める
  2. Route:道筋・打ち手を考える
  3. Agreement:すり合わせる
  4. Progress:実行する・進捗を管理する
  5. Harmonize:調和させる

Harmonizeだけ何となく「取って付けた感」があるけれど、その他はピンと来る。