5.31
雑誌の紹介
定期購読中の「本の要約雑誌」で、毎月10冊の要約(新刊8冊・ロングセラー2冊)と、6冊のプチ要約(One-Point Review)が載っている。
掲載された本の一覧
今月の10冊は以下:
- 半導体戦争――世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防
- 欧州戦争としてのウクライナ侵攻(新潮選書)
- イスラエル 人類史上最もやっかいな問題
- 田坂広志 人類の未来を語る~未来を予見する「12の洞察」~
- AIが職場にやってきた:機械まかせにならないための9つのルール
- 追跡 税金のゆくえ~ブラックボックスを暴く~ (光文社新書)
- 「変化を嫌う人」を動かす:魅力的な提案が受け入れられない4つの理由
- 人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法
- 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)
- 戦後史の正体 (「戦後再発見」双書1)
プチ要約の6冊は以下:
- エンタメビジネス全史 「IP先進国ニッポン」の誕生と構造
- イノベーション創出を実現する「アート思考」の技術 (DO BOOKS)
- 仕事の「質」と「スピード」が上がる 仕事の順番
- 会社の問題の9割は「4つの武器」で解決できる
- イーサリアム 若き天才が示す暗号資産の真実と未来
- 「超スマート社会」への挑戦: 日本の光・量子テクノロジー開発最前線
ロレン・ノードグレン+デイヴィッド・ションタル『「変化を嫌う人」を動かす』
新しい商品や革新的なアイデアを受け入れてもらうために、機能やメリットを付加してアイデアの魅力を高めようとするのは、間違っている。変化に対する「抵抗」にこそ注意を向けるべきで、その心理的抵抗は以下の4つに分類されるそうだ。
- 惰性:自分が馴染みのあることにとどまろうとする欲求
- 労力:変化を実行するために必要な努力やコスト
- 感情:提示された変化に対する否定的な感情
- 心理的反発:変化を強要されることに対する反発
細かく見ると、この4つはなんとな〜くMECE感に乏しい気がしないでもないが、それがロジカルな欠点なのか、日本語訳の問題なのか、はたまた別の問題なのかはよくわからない。しかし大筋では納得できる。変化への抵抗を示す人は本当に多い。この本は読んでみようかな。
ところで本書のレビューを読むうち、榊巻亮『抵抗勢力との向き合い方』を思い出した。
田中耕比古『仕事の「質」と「スピード」が上がる仕事の順番』
田中耕比古という人の『一番伝わる説明の順番』という本を前に読んだことがあるが、その著者の最新作。
著者はGRAPHというフレームワークを提示して、5つのステップで仕事をすると良いと解説しているそうだ。
- Goal:目的・目標を定める
- Route:道筋・打ち手を考える
- Agreement:すり合わせる
- Progress:実行する・進捗を管理する
- Harmonize:調和させる
Harmonizeだけ何となく「取って付けた感」があるけれど、その他はピンと来る。