赤岸K+江口連+雅『とんでもスキルで異世界放浪メシ』5〜9巻

なろう系コミックス。

実を言うと、個人的には「なろう系要素」が強すぎて(や、でも事実なろう系だから当たり前なのだが)読むのを止めていた。ただ、なろう系でも屈指の人気を誇るようで、Amazonのレビュー件数が凄いことになっていたので、改めて読むのを再開した次第。

まあ読んだ分には面白い。面白いんだけど、葛藤が何もないんだよね。異世界から転生した途端チートスキルを与えられて(ネットスーパーというスキルで現実世界のネットショッピングであらゆるものを購入可能、またチート級の広さのアイテムボックスを使える)、そのおかげ+学生時代の飲食店アルバイトのおかげで旨い料理を作れて、その料理が旨いって理由で伝説級の魔獣フェンリル(Sランクの魔物を瞬殺できて一匹で国を滅ぼせるレベル)、スライムなのに超絶強くて多彩なスキルを持つスライム、生存すらチートなピクシードラゴンと従魔契約して念話で会話できる。で、彼らが勝手に伝説級のモンスターを倒したり、伝説級のダンジョンを踏破したりして、勝手に大金持ちになってギルドでもAランクになっている。加えて、今は6人の神様が入れ代わり立ち代わり自分と従魔3匹に加護をつけてくれているが、本来は伝説級の勇者が2人の神様の加護を受けたぐらい加護というのは貴重という設定で、主人公に火・風・土の3つの女神の加護、スライムに水と鍛冶神の2つの加護、ピクシードラゴンに戦神の加護がついている。なお、フェンリルは元々、風の女神の眷属という設定なので風の女神の加護持ちだ。なので即死級の毒ガスの宝箱でも主人公は平気で開け、万病を癒やすエリクサーをスライムが生成する。

要は、ニューゲームでLv120ぐらいある状態のプレイ動画を見せられているような気分。