青色まろ+赤池宗+転『お気楽領主の楽しい領地防衛』1〜3巻

これまた異世界転生モノのなろう系。

この世界観では、火だの風だのといった戦闘に直接的に役立つ魔法適性を持っていることが極めて重要とされるが、主人公は生産系という戦闘に寄与しない(と思われている)魔法適性しか持っていなかったため、転生者の常として素晴らしい頭脳・剣技などの才能を持っていたのだが見限られ、辺境の領主として送り出されてしまう。体の良い厄介払いである。しかし主人公の才能に惚れ込んで優秀な執事やらメイドやら剣士やらが何人もついてきているのと、生産系の魔法は個人戦ならともかく近代戦闘においてはどう考えてもチート級の魔法なので、一瞬のうちに物凄い城壁や水堀や家を立てて、武器も作って、そこらの傭兵団クラスでは刃が立たないようなモンスターをぼっこして……と、ものすごーくわかりやすく「なろう系」を満喫しているところ。