緑華野菜子+鹿角フェフ+じゅん『異世界黙示録マイノグーラ 破滅の文明で始める世界征服』1〜4巻

いわゆる異世界転生モノのなろう系作品。

ごくフツーの病弱な青年が、生前熱中していた架空のシミュレーションゲーム(Eternal Nations)の作品世界に転生して、その世界を生き延びるという設定。ちょっと凝っているところが2点あり、ひとつは主人公の属する陣営が闇属性である点。なので主人公は「邪神」として転生したという設定。もうひとつは、単なるシミュレーションゲームの作品世界に転生しただけでなく、なぜかロールプレイングゲーム(RPG)の設定やキャラクターも参戦してくる点。この辺は正直、主人公も読者もまだ何が何だかよくわかっていない状況なのだが、SLGとRPGのキャラが戦うという謎の展開で、今のところは面白さよりも困惑の方が勝っている。個人的には「元のゲームで知らない展開や勢力がある!先が見えない!」程度で十分に面白いと思うのだが、もう設定を出してしまったからには今さら引っ込めるわけにもいかず、読者としては、何とか面白く読ませてくださいという他ない。