木尾士目『はしっこアンサンブル』1〜5巻

声が低すぎるのがコンプレックスでコミュ障が加速した主人公1。

(冒頭ではこれは隠されているのだが)小さい頃から親に合唱をやらされ理論も技術も高いが「曲をハートのところで理解できない」という欠点を持つ主人公2。

それでも主人公2は合唱を愛しているから、環境を変えて高校で再度合唱に取り組もうと、豊かな低音を持つ主人公1に声をかけ、というか周囲に声をかけまくり、合唱の面白さを広げていく漫画。

木尾士目の本は『陽炎日記』『四年生』『五年生』『げんしけん』『ぢごぷり』『Spotted Flower』とたぶん全部読んできたが、本作はこれまで何となく手をつけてこなかった。でも読むと、凄く面白いなあ。