いがらしみきお『ぼのぼの』44巻

ぼのぼの 44 (バンブーコミックス)

ぼのぼの 44 (バンブーコミックス)

奇才・いがらしみきおによる、森に住む動物たちを描いた四コマ漫画。Wikipedia曰く「不条理ギャグと哲学とほのぼのが融合した、独特の作風」とのことだが、言い得て妙である。タイトルであり主人公(ラッコ)の名前でもある「ぼのぼの」は当然「ほのぼの」から来ているが、単なる「ほのぼの」だけでない深みがある。

さて、ぼのぼのは(現代思想だのサブカル批評だのにかぶれてしまった)高3の終わり頃から読んでいるので、もう20年以上の付き合いなのだが、Wikipediaによれば何と1986年から連載されているそうだ。30年以上。さすがに作品の中身も色々と変わっているし、変わっていないと思われがちなぼのぼのワールドも実は意外に変化があり、個人的に興味を持ってウォッチしている。特に気合を入れて感想を書いたのは、36巻と41巻なので、そこはぜひ読んでほしい。

いがらしみきおはもはや巨匠と呼ばれる年齢(64歳)だが、また批評精神をくすぐられるような本質的な物語を提示してほしい。

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