山田鐘人+アベツカサ『葬送のフリーレン』2〜3巻

主人公は(この世界では絶滅危惧種となっている)エルフである。彼女の名前はフリーレン。

勇者のパーティーの一員として、世界を救った一人だ。

10年にも及ぶ長い冒険の旅……それは人間やドワーフにとってである。1000年以上も生きたフリーレンにとって、それは一瞬の出来事に過ぎない。

でもフリーレンにとっても、一瞬の出来事なりに大切な思い出だ。

それを再確認したいのか、証明したいのか、はたまた信じたいのか……勇者が老いて亡くなったあと、フリーレンは世界を回る。人間をより知るために。

何とも言えないテーマである。

最近「なろう系」のコミカライズが顕著で、ファンタジー漫画は増えている。それなりに面白いファンタジー漫画も。

しかしこれは、その辺のファンタジー漫画とは一線を画している。面白すぎる。