山田鐘人+アベツカサ『葬送のフリーレン』8巻

魔族は人間の言葉を使えるけれど、本質的にわかりあえることはない……というのは、なかなか考えさせられる設定。単なる利害関係の話ではない。言語体系や思考体系が異なる人種がそもそもわかり合うことができるのかという問いにも思えたからだ。

そうなると、エルフとドワーフとヒューマンの主人公御一行が本当にわかり合えるかという話にもなる。寿命が全然異なるからね。そうなると死生観も当然異なる。まさに今、『ダンジョン飯』でこのテーマに踏み込んでいる。