豊田悠『パパと親父のウチご飯』13巻

父親+娘、父親+息子の家族が同居して、父親二人+子供二人という「イレギュラー」な子育て生活を描いた漫画だが、完結。

今カギカッコ付きでイレギュラーと書いたのには当然ながら意味があって、世間的にはイレギュラーかもしれないがわたしは全くイレギュラーだと思っていないからである。20世紀後半から核家族が進み、子育ては母親がするものとなり、そして母親だけがやるのは大変だから父親も含めてやるべきとなり、最近は家事や育児もどんどんアウトソースせよみたいな話が出てきている。

わかるのだが、それって一周前の話に戻っているだけだと思う。

つまり子育ては母親だけがするものではなく、祖父母や、隣のおばちゃんや、向かいのばあちゃんや、近所のおっさんなどなど、要するに地域で育てるというものだ。

ここについては言いたいこともたくさんあるのだが、まあとりあえずいつかまた。

とても面白い作品だったので、作者の次回作にも期待。