真沼靖佳『はじめての諏訪さん』3巻

一般的には「思春期への突入」は男性よりも女性の方が早いと言われている。いわゆる「女子の方がマセている」って奴である。身体的にも女性の方が成長が早いと言われることもあるが、別に身体的な成長の差が本当にあるかどうかも知らないし、思春期云々の話に統計データがあるかもわたしは知らない。けれど感覚的には「その通り!」と思う。本作の舞台はその点かなり絶妙で、中学校入学と同時に主人公女子が主人公男子に告白する。主人公女子は何だかんだで告白して付き合うという選択肢があるわけだが、主人公男子の方は完全に子供で、まだ恋心という概念を十分に理解できていない。でも付き合うことになって……というアウトライン。

めちゃくちゃ好きだし読みやすいので、1巻と2巻は多分もう数十回は読み返してたんだけど、この巻で完結。予定通りなのか、打ち切りエンドなのかは知らないが、個人的にはもう少し続けてほしかったかなぁ。でもそれほど無理のある終わり方には見えなかったので、最後まで素直に楽しめたのは良かった。

しかしアレだ、次の作品を早く読みたい。今年中には読めると良いんだが。

先日作者のTwitterをチラ見したところ、百合漫画と西荻散歩漫画と連載用漫画でやりたいことが溢れてる的なツイートを読んだが、わたしは連載漫画が早く読みたいに一票。