雨隠ギド『おとなりに銀河』4〜5巻

『甘々と稲妻』でブレイクした漫画家の最新作。

漫画家として生計を立てる主人公の下にアシスタントとしてやってきた本作のヒロインは、お尻に長めのトゲ(40cmぐらい?)を持つとある島のお姫様。何でも、故郷の島は宇宙人的なアレの影響を受けており、このトゲに刺さった男とは結婚しないといけないとか、トゲには特殊能力があってトゲの持ち主と結婚相手は物理的に離れることができないとか。まあそんな特殊な環境の島に住んでいたため、ヒロインは若干世間知らずなところがあるが、主人公がそれと気づかずそのトゲを触ってしまったため、とりあえず物理的に離れないようコミュニケーションを密に取るようになり、そして次第にお互いを意識するようになって――という、文字にするとかなりトリッキーな設定だな。

でも漫画で読むと、そこまで複雑さは感じないのと、面白くて何度も読み返してしまう。

早く続きが読みたい。

余談だが、Wikipediaをチェックしたところ、雨隠ギドはBLや百合をよく描いている漫画家らしい。ただWikipediaの代表作に『甘々と稲妻』が入っていない。かなり編集者の個人的な感情が入り込んだラインナップなので、せめて『甘々と稲妻』は書くべきだろうと思った。

ja.wikipedia.org