麻生羽呂『今際の国のアリス』とその続編やスピンオフ

麻生羽呂『今際の国のアリス』全18巻

ある日突然、誰もいないパラレルワールドのような空間にスリップさせられた主人公を含む数百人程度の人間が、数日に1回行われる死のゲームを乗り越えながら元の世界に戻る(もしくはこの世界で生き続ける)ことを目指す――というアウトラインの作品。脱出ゲーム的というか、バトルロワイヤル的というか。どう呼べば良いかわからないが、個人的には、一定のジャンル化がされている領域の作品だと思う。

なお、元々はNetflixで「ヒロイン可愛いな」と思って動画を観たのが本書を知るきっかけだ。(その辺の話は↓を参照)

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その後、友人が「原作漫画も面白い」というので手に取ったのだが、うん、確かに面白い。絵も巧いし、主人公がグダグダしている中盤も(結果的にかもしれないが)群像劇のような形でわたしとしては飽きずに読み進められたし、動画を見た者にとっても非常に満足度の高い作品である。特に最後のオチというか謎解きというか、「この世界が何なのか?」という問題についての答えは個人的に物凄く得心した。

おすすめ!

麻生羽呂『今際の国のアリス RETRY』全2巻

今際の国のアリス RETRY コミック 全2巻セット

今際の国のアリス RETRY コミック 全2巻セット

  • 作者:麻生羽呂
  • 発売日: 2021/02/18
  • メディア: コミック
上記の原作漫画の続編。もう一度『今際の国のアリス』のワクワク感を得られるかと楽しみに手に取ったが、2巻であっさり完結した。何だこれ。Netflixドラマ化するのに合わせて描かれた宣伝漫画ということなのかな。

麻生羽呂+黒田高祥『今際の路のアリス』全8巻

別の漫画家を準備したスピンオフだが、こちらは続編と違ってしっかり面白い。

読んだ人と、ネタバレしまくって語りたい作品だなー。