mii.m『オフ会したらとんでもないやつが来た話』4巻

タイトルや表紙でわかるように、ごくフツーの隠れオタクである女主人公がオフ会をした結果やくざ者が来てしまい、当然ながら最初はめちゃくちゃ戸惑うわけだけど、やくざ者の二次元カップリングへの純粋な愛と情熱に押され、次第に相手がやくざ者だろうが関係なく一緒に作品を応援するようになる、という話。

めっちゃ好き。

相手の社会的な身分なんて関係ないよねっていう。

例えば、わたしは公衆銭湯が好きで、(評判が良くて個人的にも居心地の良い)銭湯に日常的に通うために上野に引っ越していたりする。で、もちろん銭湯によっても差はあるわけだが、そもそも公衆浴場というのはどんな人でも清潔にお風呂に入れるようにという精神があるわけで、そうすると、下町でもある上野の銭湯には背中に墨を入れた人がわりと来るわけです。最初は「おお」と思ったのだが、彼らは別に何も悪いことはしない。威圧的な態度を取ることは一切なく、要するに(当たり前だけど)ただお風呂に入りに来ているだけである。どちらかと言うと朝イチで入りに来る爺の方がよほどマナーが悪いし、銭湯をハッテン場として利用しようとするゲイの方がよほど不愉快で迷惑だ(わたしはその某公衆銭湯で、わたしのことをゲイだと勘違いしたゲイに太ももを触られ、怒鳴りつけて身を守ったことがある)。

話がズレたので戻すが、先入観なくオタク活動を楽しんでいる人たちの姿は尊いということだ。