『ULTRAMAN』シーズン1@Netflix

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Netflixのオリジナルアニメ。シーズン1で全13話。

かつて早田進はウルトラマンと同化して巨大化し、巨大怪獣や侵略異星人から地球を守ってきたが、ウルトラマンが地球を去ってから数十年。実はウルトラマンが去った後も異星人は地球に来ており、今の地球の平和は仮初の平和である。早田進の息子・早田進次郎がウルトラマンの光の因子を受け継ぎ、常人離れした身体能力を有していることに着目した井手光弘は、早田進次郎を科特隊に引き入れ、新たなウルトラマンとして奮闘してもらうことにする。しかし今度のウルトラマンは、巨大化するのではなく、メタリックボディの強化スーツに身を包む等身大ヒーローである――というプロローグだろうか。

主人公の早田進次郎は良くも悪くも等身大で、ごく普通の男子高校生である。みんなを助けているんだからちょっとぐらい良い思いをしても良いだろう、ぐらいのことを平気で考えて、ウルトラマン好きのアイドルに声をかけるぐらいには俗物だし、ごく普通の会話で何度もボロを出して自分がウルトラマンであると周囲に悟られるぐらいには無能である。でも優秀で責任感満載の主人公より、これぐらい等身大の方が、かえって感情移入はしやすいのかもしれない。

アニメを観て驚いたのが、登場人物の体の動きがモブも含めて物凄く細かく作り込まれていることである。これは凄いな。モーションキャプチャーなのかなと思って全話観た後に検索したら、やっぱりモーションキャプチャーだった。昔は3D技術を使うとその部分の違和感が物凄かったのだが、これは違和感が全然ない。どれぐらい金がかかるのかわからないが、今後はモーションキャプチャーが主流になるんじゃないかなってぐらい良かった。あえて言うと、戦闘シーンが「人間やスタントマンの動きありき」で、良くも悪くもリアルな感じかな。個人的には、戦闘シーンはもっとブッ飛んだ動きでも良かったと思った。

なお、シーズン1では話が完結した感覚が全然ない。アメリカ的な作りというか、評価が高ければシーズン2も作りますよという感じなのかな……と思って検索したら、シーズン2の作成が既に決定しているようだ。いつ頃できるかな。