また竹田青嗣が哲学の入門書に登場。
竹田青嗣に限らないことなんだけど、中途半端に内容をカバーした本を中途半端に出して中途半端に小銭を稼ぐ奴に対して、しっかりとした決定版を1冊ビシッと出して欲しいと思うのは俺だけか? そんなに1人が何冊も入門書を書く必要があるんだろうか?
内容としては、ヘーゲルからポスト構造主義へと移り行く現代思想の流れを平易に(しかし入門書にしてはかなり長々と)説明を加えている1冊。記号論に1章ほど割いているのは面白かったし、吉本隆明・柄谷行人・浅田彰を中心に、戦後日本の思想家にもスポットを当てている哲学の入門書はわりと珍しいかなあと思った。全体的な流れもつかめるし、用語解説も多い。まあオススメ。