- 作者: 細野不二彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/12
- メディア: コミック
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この巻には以下のエピソードが収録されている。
ART.1 サラと知念と
ART.2 税金天国
ART.3 罪深きヴァンゲリス
ART.4 高麗と李朝
ART.5 地蔵現る!
ART.6 放蕩息子の帰還(前編)
放蕩息子の帰還(後編)
ART.7 人形は見ていた
ART.8 波天奈の茶碗
「地蔵現る!」は、フジタの宿敵(?)とも言える地蔵大作の初登場するエピソードである。地蔵は一流料亭の主人で、一流品を見る目もあるのだが、3回に1回くらいはクズも掴んでしまう。フジタはそれを知っていて「騙される方が悪いのだ」と騙す。一方、地蔵はフジタの力を非常に買っていて、またフジタが裏の世界で生きることを心苦しく思っている。地蔵は今回、フジタを日の当たる世界に連れて行きたいと、ギャラリーフェイクをたたんで新しい店を出すことを提案する。要は「良い人」なのである。彼を慕う人も多い。しかしフジタにとっては「大きなお世話」であり、かくしてフジタが地蔵を一方的に蛇蝎のごとく嫌い、地蔵は嫌われてもフジタを日の当たる世界に引き上げようと苦心する、という奇妙な関係が始まるのである。しかしアレだ、地蔵は良い人すぎて胡散臭いね。