高橋ツトム『爆音列島』1巻

爆音列島(1) (アフタヌーンKC)

爆音列島(1) (アフタヌーンKC)

中学校内での喫煙がきっかけで転校した少年(加勢高志・タカシ)が、転校先の仲間と共に暴走族「ZEROS(ゼロス)」に身を投じる――というアウトライン。著者の自伝的な作品で、1980年代の東京・品川区を舞台としている。
学校を転校させられたとはいえ、まあ正直に言って喫煙なんて「ちょっとした不良」レベルなので、1巻の頃は、まだ黒髪だし、大したワルでもない。友達を手っ取り早く作るために不良グループに入るような程度である。ただ著者自身も暴走族に入っていたこともあり、音楽などの小物の配置も含め、描写が極めて生々しい。