高橋ツトム『爆音列島』10巻

爆音列島(10) (アフタヌーンKC)

爆音列島(10) (アフタヌーンKC)

中学校内での喫煙がきっかけで転校した少年(加勢高志・タカシ)が、転校先の仲間と共に暴走族「ZEROS(ゼロス)」に身を投じる――というアウトライン。著者の自伝的な作品で、1980年代の東京・品川区を舞台としている。
いやあ、当初の頼りないタカシも良かったが、今のバリバリやってるタカシも良いね。暴走族ってこうやって成り上がり、こうやって引退して丸くなって行くんだな、という生態がよくわかる。確かに死ぬまで暴走族をやるわけにはいかないから、「カタギ」としてやっていくか、暴力団に入っていくか、ということになるのだろう。