高橋ツトム『爆音列島』11巻

爆音列島(11) (アフタヌーンKC)

爆音列島(11) (アフタヌーンKC)

中学校内での喫煙がきっかけで転校した少年(加勢高志・タカシ)が、転校先の仲間と共に暴走族「ZEROS(ゼロス)」に身を投じる――というアウトライン。著者の自伝的な作品で、1980年代の東京・品川区を舞台としている。
この漫画で最も好きなキャラクターは、実はタカシの後輩のボンドだ。当初はどうしようもないほどアブない人間だった奴が、タカシとつるむことで、人間的な丸さというか成長を見せるキャラクターである。仲間以外には相変わらずアブないけど。こういう変化の見えるキャラクターは見ていて面白い。