鈴置高史『中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国

中国に立ち向かう日本、つき従う韓国

本書は、日経ビジネスオンライン上に「早読み 深読み 朝鮮半島」のタイトルで連載した記事に加筆・修正して構成した、韓国の「離米追中」を描いたシリーズの第1冊目である。

多くの日本人は、元々韓国や韓国人に対しては「隣国」「隣人」という意識を持っていたように思う。特にわたしは小学5年生の頃に韓国に1週間ホームステイする機会を得て、もうホームステイ先の名前も覚えていないが色々と良くしてもらい、実はけっこう好きな国だった。目を閉じれば今でも10を超えるエピソードが瞬間的にまぶたに浮かぶ……そんな大事な思い出である。しかし近年の韓国や韓国人をめぐるニュースを聞くと、多くの日本人は韓国という存在に対して「不可解」を超えて「怖さ」すら感じるのではないだろうか。少なくともわたしはそうだ。

まず韓国は、国家レベルでも個人レベルでも病的に日本を敵視し、日本に対しては「何をしても構わない」と日の丸や日本人の肖像画を燃やしたり大使館に物を投げたり日本の製品を壊したりといった過激なデモが繰り広げられている。それどころか日本に対しては平然と法律も曲げられる。こう書くと一部の人からレイシスト呼ばわりされるかもしれないが、少なくともこれらは事実である。以下の「韓国地検による産経新聞支局長名誉毀損起訴事件」と「対馬仏像盗難事件」などはその最たる例である。また、そもそも実は現在でも、韓国は日本の文化を「日本だから」という理由で強く制限している。わたしには日本差別としか思えないのだが。

韓国地検による産経新聞支局長名誉毀損起訴事件 - Wikipedia

対馬仏像盗難事件 - Wikipedia

韓国での日本大衆文化の流入制限 - Wikipedia

また日本以外に対しても、自国のアイデンティティの喧伝のためには手段を選ばない激しい気性は知れ渡っており、日韓W杯での極端なラフプレーやホームタウンディシジョン・新版買収疑惑は記憶に新しい。また火病と呼ばれる朝鮮民族特有の激しいヒステリー症状なども世界で知れ渡っているが、これは差別でも何でもなく、アメリカ精神医学会は実際に火病を「朝鮮民族特有の文化依存症候群の一つ」として扱っている。

日韓ワールドカップ 韓国 - Google 検索

火病 - Wikipedia

こう書いてしまうと、正直「仲良く出来るんかいな」と思わないでもないが、慰安婦問題が「最終的で不可逆的な解決」を迎えた今、日本と韓国が本当に新時代を迎えるのであれば、韓国や韓国人のことをより知っておく必要があるのは確かであろう……と考え、時折ウェブで見ていた本連載を、改めて書籍で購入してみた次第。

なお本書の全体の論調を見ていただくとすぐ理解できるように、著者は明らかに保守派の論客であるが、いわゆる嫌韓本とは一線を画している。むしろ韓国を冷静・冷徹に分析して、日本の取るべき戦略を考えようとしている。シリーズ第一弾が書かれた2012年頃は、離米追中の「兆し」と呼べる韓国の行動が随所に見られたのだが、彼らの属国としての歴史から生まれた(と言って怒られるのであれば、彼らの国力と地政学的位置から生まれた)韓国特有のメンタリティと、そこから生まれる中国や日本に対する心情や行動が詳細に分析されており、本シリーズを読むと韓国や韓国人のことをこれまでよりも詳しく理解できるようになる。

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