インキュベ日記ベストセレクション2019

1年間の振り返りとして、2019年に読んだ本の中から特に印象深かったものを取り上げてみたい。

小川一水『天冥の標』シリーズ

極私的に2019年は「天冥の標」シリーズが完結した年として記憶されるだろう。あまりにも物語が壮大かつ続きが気になるので、続きは完結してから読むことにしよう……とSTOPさせてから数年、ついに本作が完結したことに伴って続きを読み進めていったが、本当に幸福な時間だった。全10巻(全10冊とは言っていない)というところがポイントで、結局全17冊という圧倒的なボリュームで、いや本当に面白かった。今後、どんな作品を書くつもりなんだろうな。これより壮大な作品は、もう体力的にも気力的にも書けないんじゃないだろうか。
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今野敏『隠蔽捜査』シリーズ

隠蔽捜査シリーズも物凄くハマったなあ。詳しくは以前に書いた感想を読んでもらうとして、刑事モノをこんな切り口で処理するところが、鮮やかというか何というか。
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米澤穂信の作品諸々

『本と鍵の季節』『追想五断章』『犬はどこだ』『ボトルネック』『リカーシブル』『インシテミル』『儚い羊たちの祝宴』『折れた竜骨(上)』『折れた竜骨(下)』『夏期限定トロピカルパフェ事件』『秋期限定栗きんとん事件(上)』『秋期限定栗きんとん事件(下)』『Iの悲劇』と、今年は米澤穂信の作品をけっこう読んできた。これで発売されている米澤穂信の作品は(おそらく)全て読んだと思う。どれも面白かったが、極私的には、迷うけど、最新作の『Iの悲劇』かな。いや、でも珍しくトリックありきの『インシテミル』も捨てがたいし、それを言うならミステリと魔術を組み合わせた意欲作である『折れた竜骨』も……とか考えると、やっぱり選ぶのは難しい。まあどれかひとつと問われたら『Iの悲劇』かな。単に最新作で、最も読了の記憶が鮮明だという話かもしれないが。
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中西裕人『孤高の祈り ギリシャ正教の聖山アトス』

村上春樹『雨天炎天』を読んで以来、聖山アトスはずっと気になる存在であり続けてきた。今年、ふるーい本も図書館で借りて、まとめてアトスに関する本を読んだのだが、最も気に入ったのがこれ。やはり写真が綺麗だと良いし、親子でアトスに惹かれているというのも、運命的というか何というか。とても良い本。
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榊巻亮『世界で一番やさしい会議の教科書』、白川克『リーダーが育つ変革プロジェクトの教科書』

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どちらもケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズというIT系コンサルティングファームの本。わたしが働いているファームではないが、個人的には十年来の「ファン」と言っても良いファームである。

ポール・クルーグマン+ジョージ・パパンドレウ+ニュート・ギングリッチ+アーサー・ラッファー『金持ちは税率70%でもいい vs みんな10%課税がいい』

ディスカッションではなくディベートを紙上で再現した本。個人的には最近、税というものについては物凄く考えさせられるというか。
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門田修平『外国語を話せるようになるしくみ シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム』

英語の本をしょっちゅう買ってしまうのだが、これは凄く腑に落ちた本。
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