鈴木祐『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』

運動・食事法・メンタル・栄養素・睡眠など幾つかの領域で健康やアンチエイジングの研究成果をまとめたもの。

個人的には食事法が面白いと思った。この20年ぐらいファスティングが凄く注目されているが、ファスティングにも色々なやり方がある。修行のようなファスティングもあれば、月曜だけ断食する、朝ごはんだけを抜く(断食かこれ?)、週末だけ断食するといった各自の方法論が何冊も出版されている。本書は研究エビデンスがしっかりあるものに限って紹介されており、よく聞く話だが1日の食事時間を8時間以内に限定して残りの16時間を断食するというものが紹介されている。他にも週5日間は1000kcalや600kcalといった低カロリーで過ごして残りの2日間は普通に過ごす、また1日置きに断食するのも高い健康が示されているそうだ。

まとめると、現代人は食事の量も回数も多すぎるってことなんだろうな。1日5回や6回も食事をするとか、筋肥大には良いのだろうが、常に消化にエネルギーを振り向けている状態というのは生物として妥当なのかなーという思いもある。多少空腹なぐらいでちょうど良いのかもしれない。