ダグラス・ブラウン+スコット・ウィルソン『戦略的BPO活用入門』

BPO/アウトソーシングについて定番書と呼べるものはほとんど、ないし全然ないと言って良いと思う。

しかしながら本書はわたしの同僚が複数名読んでおり、中身も類書に比べると圧倒的に網羅的であるなど、数少ない定番書の候補だと言える。

他の本に比べると圧倒的に網羅的に検討されているのだが、それでも「契約社会のアメリカっぽいなー」という感じがする。わたしがBPO/アウトソーシングにおいてまず大事なのは、やはり業務の切り分け(どんな業務をどんな観点で外出ししたり、内部で集約化したり、システム化したり、派遣やバイトに移したり、そのままにしたり、というのを決めるか?)だと思う。その観点はあまり重視されておらず、どちらかといえばBPOベンダーとの契約とか、SLA(サービス・レベル・アグリーメント)が重要とか、そういう観点が目につく。